CCSA(内部統制評価指導士)の試験内容と認定条件

CSA(コントロールの自己評価)に関する知識と実施スキルの修得と能力を証明する資格で、国際的な内部監査の専門団体である内部監査人協会(IIA)が認定しています。エンロン事件やワールドコム事件などの相次ぐ不祥事を受け、企業がコーポレート・ガバナンスの強化へ向けて力を入れるなか、アメリカをはじめとする多くの国で受験されています。

CCSAは実務経験が必要

日本においても、SOX法が導入され、上場企業に内部統制の評価・報告が義務付けられたことを受け、経営トップや内部監査人がビジネス・プロセスや内部統制を評価する手法として、また内部統制を組織内に浸透させるための手法としてCCSAが注目されています。

CCSAが求められるフィールドは、外資系企業、コンサルティング会社、監査法人などで、具体的には業務プロセスの評価・分析、改善提案、内部統制の構築・整備及び評価業務への助言、リスクマネジメントに関するコンサルティング業務、SOX法関連のコンサルティング全般などを行います。

監査の実務経験がなくても受験できますが、試験合格後にCCSAとして認定されるためには、1年以上のコントロールに関連する実務経験(CSA、監査、品質保証、リスク・マネジメント、環境監査)が必要です。認定条件を満たした時点で“内部監査実務経験証明書”を提出すれば正式に認定されます。

学習期間 6ヶ月~
合格率 未公表
受験資格 教育要件:以下のいずれかに該当すること
1.四年制大学の卒業生
2.高校卒業後、大学または専門学校で2年以上履修し、かつ勤続年数が3年以上
3.QIA(内部監査士)、QISIA(情報システム監査専門内部監査士)、金融内部監査士、CIA(公認内部監査人)、CFSA(公認金融監査人)のいずれかの資格をお持ちの方
試験内容 1.CSAの基本
2.CSAプログラムの導入
3.CSAプロセスの要素
4.ビジネス目的と組織のパフォーマンス
5.リスクの識別と評価
6.コントロールの理論と適用

出題数は合計125問で、試験時間は3時間15分です。
試験方式は2008年にコンピュータ・ベース・テスト(CBT)へ移行しました。
スケールドスコア(TOEFLと同じ得点換算方式)で600ポイント以上が合格です。
日本語受験が可能ですので、英語力は問われません。
受験料 51,450円
試験日 通年
試験会場 全国のピアソンVUEの公認試験会場