CFE(公認不正検査士)は会計・法律・調査のスペシャリスト

コンプライアンスや監査などのいわゆる内部統制全般の専門資格で、アメリカに本拠地を置く「公認不正検査士協会(ACFE)が認定を行っています。CFEが求められる代表的なフィールドは、企業の内部監査部門、会計部門、法律事務所、コンサルティング会社などです。

企業の粉飾決算が増加中

不正対策という限られた分野にとどまらず、経営や現場マネジメントの健全化など、組織の内部統制にもかかわる領域にまで広がっています。日本においても粉飾決算や架空取引をはじめとする不祥事が相次ぎ、SOX法により内部統制の評価・報告制度が上場企業に対して義務化されたことを受け、CFEに対する注目は高まっています。

CFEには法的な知識以外にも、不正の手法や発見方法の知識、帳簿の精査、関係者の聞き取り調査、報告書の作成、調査結果に基づくアドバイスなど、さまざまな能力が求められます。

試験問題の大半は「不正検査士マニュアル」から出題されますが、約2,000ページにも及ぶため、受験対策には通信講座や参考書等を活用して効率化をはかるとよいでしょう。

学習期間 6ヶ月~
合格率 未公表
受験資格 公認不正検査士協会の会員(個人・法人・大学生)であること。
同協会が定める「資格点数」が40ポイント以上あること
(例 学士号保有者は40ポイント、関連資格の保有で10ポイントなど)
試験内容 1.財務取引と不正スキーム
2.不正の法的要素
3.不正調査
4.犯罪学と倫理
各科目125問の問題が出題されます。試験時間は各科目120分です。解答方式は全てマークシート方式による4択もしくは2択での選択形式となります。

各科目75%以上の正答率で合格となります。
連続3回以内の受験で全科目に合格しない場合、科目合格分は無効となります。
受験料 登録料(初回のみ):5,250円(法人会員の役職員は免除)
4科目受験料:1科目5,250円×4=21,000円
試験日 年2回:原則4月・10月の土・日曜日に実施予定(各日2科目)
試験会場 東京、大阪